家で働きたい。
でも、ブログラミングやデザインなど特別なスキルも経験もないし・・・。
という方に向けて、「家で働くために必要なスキルは何か?」という記事を書きました。
その記事では、リモートワーカーの採用者の視点から「何よりもまず大切なのはマナーと人柄」というお話をしました。
とはいえ、「家で働きたい」と考える人は多いため、良い求人は競争率が高いです。
特に事務や秘書などのバックオフィスの仕事は女性に人気で、何十という応募が殺到することがあります。
そこで今回は、家で働くうえで需要のあるスキルを比較的学びやすいものからピックアップしてご紹介します。
また、「在宅ワークに資格は必要なのか?」ということにも少し触れました。
- リモートワークでなかなか良い求人に出会えない
- 応募しても採用されない
- 家で働きたい、何か勉強したい。どんなスキルを身につければいいのかわからない
家で働くためにオススメなスキル
闇雲に勉強を始めても、続かなければ意味がありません。
なので、ご自分の経験や興味をもとにそれを伸ばせるような分野を学ぶのがベターです。
たとえば、
- 経理などお金の計算に関係する仕事をしていた→ファイナンシャルプランナー
- 人の話を聞くことが好き→カウンセラー、コンサルタント
などなど。
カウンセラーのような「人の相談を受ける」ような仕事は、今後AIやロボットが仕事をする時代がきても機械に取って代わられない職種かと思います。
ただ、もし「何も思い浮かばない…」という場合に、以下の4つをピックアップしてみました。
採用の仕事をしていて目に留まりやすいもの、よく見かける求人、周囲の在宅仲間の話、などいろいろな事例から総合して選んだのはこちらです。
- ExcelやGoogleスプレッドシート関係のスキル
- 関数、ピボットテーブル
- Excelマクロ
- Google Apps Script(GAS)
- 英語(中国語)
- ブログ執筆(WordPress)
- 動画編集
- プログラミング
1. Excel・スプレッドシート関係のスキル
事務職や秘書などの場合は特に、Excelやスプレッドシート関係のスキルは重宝されます。
企業によってExcelを使用している場合とGoogleスプレッドシート(オンライン版のExcelのようなもの)を使用している場合と分かれるため、どちらが良いかはケースバイケースですが、基本的な操作性は双方似通っているため、好みで選んで良いと思います。
どちらかを学んでいれば、もう一方を学ぶときも入りやすいので、どちらから学んでも大丈夫です。
まずはパソコン環境も確認してみてください。
- もしパソコンにExcelが入っているのであれば、Excel
- 入っていない場合はスプレッドシート
- GoogleアカウントとGoogle Chromeがあれば個人でも使用できる
リモートワークOKの企業はスプレッドシートを使用することのほうが多い印象があります。
私は5社程度雇用や業務委託で在宅ワークの経験がありますが、すべてスプレッドシートを使用していました。
ただ、テキストなどの教材は圧倒的にExcelのほうが多いです。
なので、パソコンにExcelがあるのであれば、テキストを購入してExcelの基礎~応用(関数・ピボットテーブル・グラフなど)までを勉強すると良いかと思います。
Excelの基礎ができていれば、スプレッドシートに移行しても比較的スムーズに操作できます。
もしExcelをお持ちでない場合は、インターネットで「スプレッドシート」を検索して勉強するか、テキストも少しだけ出版されています。
どのレベルまで学べば良いか?
できれば、Excelであればマクロ、スプレッドシートであればGoogle Apps Script(GAS)まで勉強できればベストです。
簡単に言うと、スプレッドシートなどのGoogleが提供しているツールに組み込むことのできるプログラミング言語で、たとえばこんなことができるようになります。
- 応募者から応募があったらスプレッドシートに情報を自動記入して、自動返信してくれる
- フォームに記入があったら通知してくれる
ですが、プログラミングの要素が入るためハードルは高めです。
ただ、使える方があまりいないのでGASが使用できると重宝されますよ。
HTMLやCSS、Javascriptなどを使った経験があるとだいぶ入りやすいです。
プログラマーの方で、「プログラミング職は探してないけれど経験は活かしたい」という方にはとても良いかも。
GASはインターネットで検索して学ぶか、【ドットインストール】というプログラミング学習サイトでも勉強することができます。
スプレッドシートについては、「はじめてのGoogleスプレッドシートの教科書」というテキストか、Udemy(ユーデミー)という動画講座で学ぶのがオススメです。
2. 英語(中国語)
英語が使えると在宅ワークでも強いです。中国語の求人も見かけますが、英語のほうがまだまだ多いですね。
また、「話す」スキルよりも「読み・書き」が重視されることが多いです。
たとえば、こんな求人を見かけます。
- YouTubeの動画を英語に翻訳
- 海外アプリを日本語に翻訳
- ホームページの英訳
- WEB記事の和訳
- カスタマーサポートでの英語対応(メール)
などなど。
翻訳の仕事は「平日毎日3時間程度の稼働」など業務を行なう時間の指定がないことが多いため、自由に働きたいという方にもオススメです。
ただ、締切があるため計画性は必要になります。
こうした技術が必要になる仕事の特徴は、一度良い関係を気づけたクライアントからまた声がかかることが多い、ということ。
私の友人も翻訳の仕事をしていますが、そのコネクションで仕事の依頼が多いようです。
「中国語のほうが興味がある」という場合は、無理に英語を勉強せず中国語でも良いと思います。
3. ブログ執筆(WordPress)
ここ数年でWEB記事のライティングの募集が増えました。
文字が書ければ良いので、未経験OKの求人もたくさんあります。
個人でフリーランスのライターになる道もありますが、企業の事務、広報、宣伝などの部署でもブログを書ける(ワードプレスというツールを使用できる)と重宝されることがあります。
実際に事務の求人で、
といった募集もちらほら見かけました。
- 稼ぐためにブログを運営する
- 専業ブロガーを目指す
ということはあまりオススメしないのですが、WordPressやライティングの勉強のためにブログを運営する、ということは将来的にも役に立つと思います。
はてなブログやFC2ブログよりも、できればWordPressが使えるサービスの利用をオススメします。
先に書いたように、WordPressが使えると企業やライティングの仕事で活用できるためです。
無料でWordPressを始められるサーバーがこちら。
いずれも無料のため、いくつか制限があります。代表的なものが以下の2点。
- 広告表示がある
- 容量がそれほど多くないため、写真や画像を多用するようなブログには△
※スターサーバーの場合、広告が表示されるのはスマートフォンからの閲覧のみ。
私も一番最初は無料サービス(現在のスターサーバーフリー)でWordPressを運営していました。
その後、もっと本格的に運営したくなったのでスターサーバーの有料プランに変更し、現在はカラフルボックスというサーバーを借りています。
私自身、WordPressを使えたことで社内で別の仕事をもらえたこともありました。
文章力を身につけたいのであれば無料ブログでもかまいませんが、できればWordPressでブログ運営をしてみると良いですよ。
4. 動画編集
通信速度が速まっていく時代、動画サービスが発展してきています。
特にGoogleが提供するYouTubeは「知らない人はいない」というほど有名になりました。ユーチューバーという職業もできましたね。
誰でも動画が投稿できるため、「YouTubeに動画を投稿したい」という個人や企業が増えています。
そのせいかYouTubeの動画編集依頼は募集を見かけることが多いです。
(BGMの音楽制作や動画で使用するイラスト制作の仕事も見かけます)
また、企業で働く場合も動画編集のスキルがあるとアピールできることもありますよ。
たとえば、製品や会社説明会などの動画を編集する仕事が発生するためです。
私の在宅仲間も、最初は趣味でゲーム動画を撮影・編集していたそうなのですが、そのスキルが企業の説明会の動画を編集する仕事に繋がりましたと言っていました。
5. プログラミング
「プログラミングは専門スキルがないとできない」と思っている方は多いですが、未経験や文系の方、50代60代からもプログラミングを学んでプログラマーになった方も多いです。
「何かを作ることが好き」「パズルなど問題を解決することが好き」という方は、プログラマーの仕事が合うかも。
少しでも興味がある方は、無料で学べるサイトも充実しているので、まずはprogateなどから始めてみるのがおすすめです。
私はどちらも利用したことがあるのですが、このブログの作成や企業の庶務でとても役に立ちました(Excelやスプレッドシートに便利な機能を追加するなど)。
本格的に「フリーランスのプログラマーを目指したい」と思われた方は、サポートが充実しているスクールを検討してみると良いかもしれません。
上記サービスは、オンライン型レッスンに対応している大手サービス。
フリーランスとして働きたい方も支援しているという特長があります。
お試しレッスンやカウンセリングは無料なので、とりあえず話を聞いてみるのもおすすめです。
在宅ワークに資格は必要?
在宅ワークに限らず言われることですが、実は「資格はそこまで重要視されない」ことが多いです。
もちろん資格が前提になっているような仕事は例外です。たとえば社労士、ファイナンシャルプランナー、栄養士や弁護士、薬剤師などとして遠隔カウンセリングしたい……といった場合。
ただ、資格を持っていてもそれを活かせなければ意味がないため、「資格を持っています!」ということはそれほどアピールポイントにならないことも多いです。
今回ご紹介したうちの中で、唯一「英語」はTOEICなどの資格があると有利にはなりますが、それでも実務優先。
実経験がなくても、うまくアピールすれば採用に繋がります。たとえば、
- 作成した作品を応募の際に紹介する
- そのスキルを使ってできることを具体的に説明する
- 例)WordPressでは写真・動画・地図の組み込みや簡単なテーマのカスタマイズが可能です
- 例)実務経験はありませんが、エクセルで金額や日付などを自動計算し、請求書が発行できるマクロを作成いたしました
など。
勉強の際は資格に囚われず、
- 自分の趣味や興味、経験に近いもの
- 自分が「こうなったら便利だな」と思うもの
を勉強してみると良いかと思います。
まとめ:はじめるコツ
以上、在宅で働くために身につけると良いスキルをご紹介しました。
まずは気軽に、趣味から始めてはいかがでしょうか。
たとえば……。
- エクセルやスプレッドシートなら、体重管理、家計簿、などに使ってみる
- 英語なら好きなマンガの英語版を読んでみる
- 日記や読んだ本、観た映画やドラマなどについてブログを書いてみる
- 子どもやペットの動画を編集してみる
などです。
在宅ワークを取り入れている企業は小さい会社、ベンチャー企業も多いため、ちょっとしたスキルが重宝されることは多いですよ。
まずは興味を持てそうな分野から学んでみてください(^^)