新型コロナウイルスによる外出自粛要請で、テレワーク(在宅ワーク・リモートワーク)に切り替わった方が増えましたね。
「テレワークするつもりはなかったけど、テレワークすることになった」、という方が大半かと思います。
そのような方はテレワークにどのような感想を抱いたのでしょうか。
私の周りの人の意見やSNS・ブログの呟きをもとにまとめてみました。
テレワークにメリットを感じた方
全体的に、テレワークにメリットを感じた方が多いように見受けられました。
私の知り合いでは「メリットしかない」と絶賛している人もいます。
意見をまとめると以下のとおりです。
- 通勤がない分、時間が有効に使える
- 通勤のストレスがないので、その分のパワーを仕事に使える
- 朝が苦手で遅刻グセのあったスタッフが、しっかり働くようになった
- 嫌な人と顔を合わせなくていいのでストレスが減った
- 対面だとコミュニケーションが苦手だった人が、文章や通話だけのビデオ会議では積極的に意見を言うようになった
- 朝にヨガやジョギングをする余裕が生まれ、心身ともに健康になった
- 出勤時代は休むヒマもなく働いていたが、在宅ワークになって規則正しい生活ができた
- 趣味に割く余裕が生まれた
これらのメリットを分類してみると、
- 通勤がないのでラク・時間が有効に使える
- 人間関係がラク
と、大きく2つにわけることができます。
ちょっとおもしろい意見としては、飼っているネコやわんこが心なしか嬉しそう、という意見もありました(^^) ご主人が家にいて嬉しいのでしょうか。
1. テレワークは通勤がないのでラク!
テレワークをしてみて「通勤」がいかにストレスになっているか痛感した、という人が多いようです。
通勤に対するストレスは主に以下の2点。
- 通勤にかかる時間と労力(身体的)
- 満員電車や渋滞に対するストレス(精神的)
会社と家を往復するには、当然ながら時間と労力がかかります。
家から駅に行くまでの時間、電車に乗っている時間、駅から会社までの時間、車を運転している時間、など、それなりの時間がかかっています。
総務省の調査によると、東京近郊在住の方は通勤時間に平均で1時間40分前後(往復)かけているようです。
参考本:平成28年社会生活基本調査結果
当然ながら、この1時間40分は無給ですよね。
でも、会社のために使う時間です。
電車が空いていれば、読書をしたり動画を観たりゲームをしたりする時間に当てられますが、満員電車の中では無理でしょう。
また、毎日満員電車にギュウギュウ詰めになって、足を踏まれたり、身体を触られたり、仕事でクタクタなのに立っていなければならなかったりしなければならないのも、通勤ならではの辛い時間です。
私も出勤していたころは電車だけでゲッソリ疲れていました。
疲れているのに人身事故や天候で遅延なんてしたら、もう散々。
でも!
テレワークなら、通勤にかかる時間も労力も一切いりません。
9時就業開始なら、8時50分に起きても間に合います(笑)
おかげで私は朝ゆっくりご飯を食べたり、ヨガをしたり、花に水をやったりする時間があります。
洗濯も布団干しも、掃除もできちゃいます。
「通勤の負担がゼロ」というだけでテレワークを選んでも良いくらいだ!と言う人もいました。
通勤にかける時間的負担はもちろん、心身の負担が減るのは大きなメリットです。
通勤の余力を仕事に使える、という意見をTwitterで見かけました。
朝から電車の遅延があったりすると、ゲッソリしながら仕事に取り掛かることになるかと思います……。
テレワークなら朝はゆっくり食事、運動、勉強、などの時間に当てられます。
朝が弱い方は遅くまで寝ていても就業に間に合いますよ。
2. テレワークは人間関係がラク
嫌味な上司、怖い先輩、性格の悪い同僚、鼻につく後輩……。
あなたの職場に、苦手な人は少なからずいるのではないでしょうか。
実は人間関係ってものすごく大事で、仕事内容や報酬よりも人間関係が悪いと人にとってはストレスになる、という心理学的な知見もあります。
ただ、テレワークなら苦手な人と顔を合わせることはありません。
チャットかメールか、オンライン会議で会話を交わすだけです。
とはいっても、それでも苦手な人は苦手なのですが、顔を合わせるよりは100倍マシだと私自身も考えています。
会社にいたら、イヤでも顔が見えてしまいますものね。
同様に感じている方は多いようで、「嫌な人と関わる時間が減ってメンタルにいい」と言っている方もいました。
また、口頭でのコミュニケーションが苦手な人にとっても、テレワークは良いチャンスです。
会話が苦手な人でも、チャットやオンライン会議では意見を言えるようになって、チーム全体の生産性が上がった、というTwitterの投稿を目にしました。
テレワークをしてみてわかったデメリット
反対にデメリットとしては、以下の意見をよく見かけました。
- 終わりがないので延々と仕事をしてしまう
- 子育てしながら働くのは、テレワークでも大変
- 太った
- 人と触れ合わないので物足りない
私は、2番以外は自分の工夫でいくらでも変えることができると考えています。
2番については家族のサポートが必要なので、自分だけの力では変えられませんが、それ以外は見方ややり方を変えられるのではないか、と考えています。
1. 終わりがないので延々と仕事をしてしまう
オフィスにいると、「終電」という区切りがあるので基本的に就業時間に終わりが存在します。
でも、家にいると移動の心配をしなくて良いですし、一人暮らしの場合は「仕事終わりにしたら?」と止める人もいないので、延々と業務をしてしまう、という方もいるようです。
テレワークで却って仕事量が増えた、という人も……。
プライベートと仕事の区切りをつけるのが難しい、というのは在宅ワークではよく聞かれるデメリットです。
ただ、
- 仕事場を分ける
- あらかじめ仕事をするスケジュールを立てておく
といった工夫で解決できるものです。
具体的には以下の通りです。
- 仕事部屋・仕事スペースを作る
- 仕事のときはジャケットを着る
- Googleカレンダーや手帳などに、何時から何時まで仕事をする、と予定を立てておく
- スマホのタイマーを利用する
それでも解決せず延々と仕事をしてしまう、という人は、仕事が理不尽に振られてしまって多いのか、自分の裁量が良くないのか、という根本的な原因ことも考える必要があります。
私の周囲では、出社していたら終電近くまで仕事をしてしまっていたけれども、家だと定時に切り上げてプライベートを楽しもうという気持ちが生まれた、という話も聞きます。
つまり、出社していても切り上げられた仕事のようですね。
仕事の時間が長引いてしまう、という方は、何が原因なのか、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。
2. 子育てしながら働くのは、テレワークといっても大変!
これはTwitterでけっこう見かけた意見です。
「家で働いているんだから、家事と育児と仕事と両立できて当然」と考えられてしまいがちなのですが、家でだって仕事しているのだから、ひとりで両立するのは大変です。
別の記事で、子育てとテレワークを両立するコツを記載しているので、悩んでいる方は参考にしていただければ嬉しいです。
参考記事:子育てとテレワーク(在宅ワーク)の両立が難しい、というお悩みにコツを紹介!
3. 太った
出歩かなくなったので太った、というつぶやきもSNSでたくさん見かけました(笑)
でも、出勤の時間がなくなったのだから、朝や夜、スキマ時間の運動はしやすいはずです。
オフィスじゃないので、休憩時間にウロウロ動くのだって問題ありません。
テレワークだから太った、というのは言い訳ですよ~!運動の時間はあるんですからっ!
私の上司は、それまで出勤の仕事をしていましたが、うちの会社に入ってテレワークになり、時間が空いたので、ジムに通い始めたそうです。
4. 人と触れ合わないので物足りない
「人と直接会わないのが物足りない」。これもブログで何度か見かけた意見です。
そんなに人肌恋しいタイプの人が多かったんだ、と思いました(笑)
たしかに、人と直接会う機会は、テレワークでは少ないです。
月に1回、週に1回出社、という仕事ならともかく、完全在宅の仕事も多いですものね。
私は完全在宅の仕事で、MTGも顔出しせず声のみなのですが、「人恋しい」と思ったことは一度もありません。
私は本当にテレワークが楽しくて、過去の仕事以上に人間関係は充実しています。
前述したように、在宅で働いている方は、ご自分や家族の病気や障害、育児や介護、といった事情を抱えている人が多いので、わりと困難な人生を辿ってきた方も多いです。
そのせいか、気が合う仲間が見つけやすいな、と感じています。
私と同じように病気を抱えている20歳年上の女性。
5人のお子さんを育てている10歳年上のママさん。
足が不自由で在宅ワークを選んでいる元上司の女性。
自律神経の不調がありながら、在宅で翻訳家の仕事をしている女性。
などなど……。
人恋しいな、と思っている方は、思い切って仲間を誘って、オンライン飲み会や食事会を開催してみたり、ただ普通にオンラインで会話を交わしたりしてはどうでしょうか。
仕事以外の話をするだけでもぐっと近づけます。
とにかく仲間に声をかけてみましょう。
もしくは、Twitterなどでテレワーク仲間を募集してみるのも良いかもしれません。
たまには人と会いたいという人は、完全在宅ではなく一部出社、もしくは出社してもしなくても自由、という仕事を選ぶと良いと思います。
私の周りでは、「テレワークは人と触れ合わないのでつまらない」という意見はありませんでした。
仕事の内容にもよるのかもしれません。
人と触れ合うような、営業や人事、カスタマーサポートといった仕事だと、孤独感も少ないのではないでしょうか。
まとめ
以上、コロナ情勢で増えたテレワークのメリット、デメリットの意見をまとめました。
このブログは「テレワークは合わない」と感じている人に無理にテレワークを薦めるものではなく、「テレワークをしたい」という意識のある人向けのブログです。
「テレワークより出社したい」と考えている方は、どうぞ出社できるお仕事を探してください。
育児や介護、病気や障害などの事情がある方や、自由に働きたいと考えている人にとって、テレワーク(在宅ワーク)は希望を叶える素晴らしい働き方だと私は考えています。
なので、「テレワークしたい」「家でも働きたい」と考えている方は、テレワークの一般的に言われるデメリットを加味した上で、工夫してみてほしいな、と思います。
私のパートナーは、コロナ情勢で強制的にテレワークをすることになりました。
それ以前は、「テレワーク(在宅ワーク)は無理。嫌だ」と否定的な意見でしたが、実際にテレワークをしてみると「もう戻れない」と絶賛しています。
すでに5ヶ月ほどテレワークをしていますが、通勤がなくなりプライベートが充実し、ため息ばかりついていた日々が嘘のようになくなりました(^^;
テレワークの可能性が、世の中に正しく広がることを願うばかりです。