新型コロナウイルスの影響でテレワークをする人が増えました。
そんな中、このような意見を何度かTwitterで見かけました。

コロナの影響でテレワークするようになりました。仕事中でも子どもが「遊んで」と話しかけてきますが、「仕事中だから」と断るのが辛いです。
また、育児に加えて家事もしなければなりません。
「家で働いているんだから子どもの面倒はみられるでしょ」と周りに思われますが、実際は違います。
どうすればいいでしょう……。
子育てとテレワークを両立するコツ
私が人事として働いている企業では、社員の9割が完全在宅勤務で働いています。
その半数以上が女性で、子育てをしながら働いている方もとても多いです。
(子育てしながら働いている男性もいます)
そこで、家で働くママさんたちに冒頭のお悩みを相談してみました。
いただいたアドバイスと、それらをもとに考えた解決法が以下の点です。
- 「子ども時間」と「仕事時間」を作る
- 集中したい仕事とそうでない仕事の作業時間を分ける
- 家事は手を抜く
- 子どものゲーム時間と自分の仕事時間を楽しむ
- テレワークと子育てに理解ある企業で働く
「子ども時間」と「仕事時間」を作る
まず、多くの方が実践しているのが「仕事をする時間とそうでない時間にメリハリをつける」という方法でした。
具体的にいただいたご意見としては、「子ども時間」を作るというもの。
子ども時間には、布団でアスレチックをしたり、テレビを見ながら体操をしたりする(お子さんの体力を使わせる)。
仕事時間には静かな遊び(テレビを見たりお絵かきをしたり)をしてもらう。
……といった具合です。
それでも「ママと遊びたい!」とお子さんが言ってくるときもあるそうですが、「◯時まではお仕事だから待っててね」と話して我慢してもらっているそうです。
「お母さん(お父さん)はこんな仕事をしているんだよ」と子どもにわかりやすいように伝えるのも良いかもしれませんね。
子どもにとっても、「ママ(パパ)のお仕事は大事なんだ・すごいんだ」と思えば、多少聞き分けてもらいやすいのではないでしょうか。
私が幼稚園児だったころの話で、今でもはっきり覚えているのでが、父親が何ヶ月か出張に出たことがありました。
寂しかった私は、最初は「行かないで!」と駄々をこねていました。
でも、父親の仕事がわかったら、考え方が180度変わりました。
父は土木建築関係の仕事をしていて、「お父さんはあの橋の設計をしたんだよ」と実際に父が設計していた橋を見せてもらったんです。
それで「パパはすごい仕事をしているんだ」と感じました。
寂しさは自慢心に変わり、周りの友だちに言いふらしていたのを記憶しています(笑)
実際に制作物がある場合は子どもに見せてあげるのも良いですね。
集中したい仕事とそうでない仕事の作業時間を分ける
上記の「時間を分けてメリハリをつける」ということに関連していますが、子どもの生活サイクルと仕事内容によって仕事時間を分ける、というアイデアもありました。
集中して行いたい仕事は、早朝や夜、お昼寝タイムなど子どもが寝ている時間帯に作業する。
そうでない仕事は子どもが起きている時間帯にする。
というかたちです。
ただ、そうなると家事もしなければならないのが余計に大変です。
子どもが起きている時間も寝ている時間も、料理、洗濯、掃除は必要ですよね。
家事については次の項目で打開策を。
家事は手抜きでいい
家事については、「手を抜けるところは手を抜いています!」とお話していた方もいました。
食事は毎日自炊せず、たまにはスーパーのお惣菜やお弁当を利用する。
時間があるときに作り置きをする。
掃除はクイックルワイパーでサッと行う。
などなど。
ベストなのは家族を巻き込んで家事をすることです。
掃除やゴミ出しなど簡単なことはお子さんに任せる。
週末は家族みんなで料理をして作り置きをしておく、など。
家族の協力を得る方法は、また別のコツが必要になりそうですね(汗)
子どものゲーム時間と自分の仕事時間を楽しむ
いっそ仕事と子どもの遊び時間を同時に楽しんじゃおう!というお話もありました。
パソコンを並べて、子どもはマインクラフトやオンライン授業。自分は仕事。
というように、ママである自分もお子さんもパソコン漬けで楽しんでいるというスタイルの方もいらっしゃいました。
お子さんと並んでパソコンをする。
少し大きくなったお子さんをお持ちの方は良いかもしれませんね!
テレワークと子育てに理解ある企業で働く
今回意見を伺ってみて感じたのは、テレワークと子育てに理解がある企業で働くと両立の辛さが解消されやすいのではないか、ということです。
たとえば、先に書いたように私が働いている会社は子育てしながら働いている方が多いので、テレビ会議で子どもの声が入ったとしても「元気だね~」と笑い合いながら会議をしています。
赤ちゃんを膝に抱きながら会議をしている方もいらっしゃいました。
また、子育ての辛さを理解してくれる仲間や上司も多いので、アドバイスをもらったり、相談しあったりできます。
ひとりで抱え込まなければいけないと余計にふさぎ込んでしまいますが、話し合える仲間がいると苦労はだいぶ軽減されます。
このように「育児をしながら家で働きたい」という思いでテレワークをしている人が多い企業では、同じ境遇の仲間が集まりやすいです。
コロナウイルスのために突発的に(一時的に)テレワークを始めた企業では難しいところがあるかもしれません。
今回取り上げた育児のほかにも、介護、病気、障害などの事情がある方にも、テレワークというのは大きな可能性を持っています。
これを機に正しく広くテレワークが広がることを願ってやみません。
育児をする上でのテレワークのメリット
- 「家に帰っても誰もいない」という思いを子どもにさせないで済む
- 子どもと過ごす時間を多く持てる
- 子どもの成長をじっくり実感できる
- 子どもが病気のときにすぐ対応しやすい
- 通勤がないので、それだけでもとてもラク
家で働いているんだから育児も家事もできて当然、ではない!
まとめ
以上、在宅ワークと育児を両立させるコツをまとめました。
家で働いているとはいえ、育児と家事と仕事の両立は大変です。
でも、両立しながら充実した生活を送っている方もいらっしゃいます。
この記事があなたの悩みを少しでも解消できたら幸いです。
引き続き育児と在宅の仕事を両立させている人にアドバイスを求めていく予定なので、まとまったら第二弾の記事を書こうと思います。
よろしければまた足を運んでくださいね。