「家で、文字を書く仕事がしたい」
そう考えたときに選択肢に挙がるのは、ブロガーとライターという仕事です。
本記事では、よく比較されるそれぞれのメリットやデメリット、仕事の探し方などをまとめました。
私は2016年からブログを運営しており、現在では2つのブログを執筆しています。
また、ライターとしては2016年と2019年からキャリア系の記事執筆を請け負っています。
「家やリモートで働きたい」とブロガーやライターを志す方は増えてきている印象ですが、「どちらを目指すべきか?」と悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私の経験上、以下の指標で目指すことをオススメします。
- 安定した収入重視ならライター
- 自由度重視ならブロガー
- どちらにも興味があり、余裕があれば併用がオススメ
※本記事での「ライター」はWEB記事のライターを想定しています。
ブロガーとライター良し悪しの違い
まず、ブロガーとライターそれぞれで活動している私の経験から、オススメしたい方の特徴をご紹介します。
- 収入は重視しない
- 他人からの指摘が苦手
- WordPressなどでブログを作る段階からやってみたい
- 写真や画像、図表を入れたり、文字を読みやすくしたりする工夫が好き
- 「これを発信したい」という軸が定まっている
- 毎日更新できる
- 市場やアクセス数、ライバルなどの分析が得意
- 安定して収入を得たい
- 他人からの指摘も受け入れられる
- 写真や画像を入れたりすることは面倒。文章だけ書きたい
(案件によっては画像挿入の必要があるものも存在します) - 書きたいテーマやジャンルが特にない
- 市場やアクセス数などの分析が苦手
ブロガーのメリットは、自由度があり、うまくいけば高額な収入も可能な点。
とはいえ、よほど努力したり、アイデアや発想力があったりしない限り安定して高い収入は得られません。
一方でライターのメリットは、記事を書けば収入が入るため、安定して稼ぐことができる点です。
ただ、書く内容やキーワードが決められているなど自由度は高くありません。
それぞれ詳しくご紹介していきますね。
収入面ならライターを選ぶべき
文章を書くことで「収入を得る」ことが目的なら、ライターを目指したほうが良いです。
というのも、個人ブログで収入を得ようとすると莫大な努力と作業量が必要になるためです。
有名ブロガーの方が月何百万円も稼いでいる、ということを聞くと「ブロガーっていいな」と思いますよね。
ですが、何十万、何百万円と稼いでいる方はごくごく一握りで、収入が0円~数千円というブロガーが圧倒的に多いのです。
かつては記事数が多ければアクセス数が増え、記事をたくさん書ける人は収入を得ることができていました。
ですが、昨今ではGoogle検索の仕様変更により、個人ブログは検索で表示されにくくなっています。
実際に何かを検索してみると、大手企業やAmazon、Yahoo知恵袋、大手メディア、団体、などが検索上位に表示されませんか?
これはGoogleの検索アルゴリズムのアップデートにより、権威性・信頼性があると判断されたページが上位に表示されているためです。
関連記事:健康・美容系ブログは稼げません~理由を実例から紹介
一方、ライターの場合は1記事書けば必ず収入が入ります。
だいたいが「1文字1円」といった文字単価制か、「1記事3000円」といった記事単価制です(まれに時給制の案件もあります)。
なので、確実に収入を得たいのであればライターがオススメです。
ただ、ライターはどんなに執筆が早くとも、月に何十万円も稼げる方は少ないです。
ライティングで単価が高い案件は残念ながらほぼありません。
「大変なのは承知だけどたくさん収入を得たい!」ということであれば、ブロガーを目指してみるのも良いかもしれません。
ちなみに私が2019年の1年間でブログで得た収入は、Googleアドセンスで8000円弱のほか、各アフィリエイトでもいくらか収入がありました。
ですが、12ヶ月かけて8000円だったGoogleアドセンスの広告収入はライティングを1記事書けば得ることができます…。
私の場合は「稼ぐこと」がブログ運営の目的ではなく、「情報発信」や「備忘録」など他の目的のため記事を書いており、厳密には参考にならないかもしれません。
ただ、SNSを見ていると、広告収入やアフィリエイト収入で1000円単位に届かない方も多くいらっしゃるようです。
そうであればライターとして活動したほうが効率が良いことが多いです。
自由度があるのはブロガー
一方で、自由度があり創造性が活かせるのは圧倒的にブロガーのほうです。
「自分でブログを作る」わけなので、当然ですよね。
ライターの場合は、以下のようにブロガーほど自由度はありません。
- 書くテーマが決められている(自身が苦手なジャンルやテーマも書く必要がある)
- 推敲される
ライターは執筆して終わりではなく、その後校閲が入ります。
また、案件によっては構成から始める必要もあり、校正段階から修正を指摘されることもあります。
じつは、私は当初「ライターってイヤだな」と考えていました。
まさに上記の「他人から指摘される」ということを苦手に感じていたためです。
参考になるアドバイスだったら良いのですが、私は文章を書くことがけっこう好きなので、他人の指摘に素直に従えるだろうか……と不安でした。
ですが、良い請負先に出会うことができ、アドバイスや指摘も大変参考になるもので、現在のところ「指摘が入ってわずらわしい」と考えたことはありません。
また、構成から作成する必要はありますが、文字単価2円~と良心的な企業です。
とはいえ、案件や相性の良し悪しは就業先にもよるところが大きいです。
WEBメディアが増える昨今で、「初心者を囲おうとした低単価の案件が多い」ということもライターの問題点です。
「最初は単価の低い案件をこなし、経験を積もう」と考える初心者ライターを利用した低単価の仕事も多く見られます。
ですので、初心者の方はある程度単価が低い仕事から始める覚悟も必要です。
ただ、ブロガーと違って何時間もかけて記事を書いたのに収入がゼロ、ということはありません。
ライティングの仕事の選び方のコツは後述していますので、よろしければ参考にしていただけたら幸いです。
オススメは、ライターとブロガーの併用
以上を踏まえ、「文章を書いて食べていきたい」という方は、余裕があればライターとブロガーの併用がオススメです。
私は最初ブロガーとして始めて、後ほどライターも兼業しました。
現在ではブログを書く手を緩め、ライティング業のほうに重きを置いています。
私は稼ぐことではなく情報を発信することが目的なので、ライティングの傍ら書きたいテーマをブログに書いています。
このようにどちらのわらじも履いておいて、自分が合う・収入が得られるほうにシフトしていく方法もあります。
ブロガーとライターは、どちらから始めてもかまいません。
文章を書くことに自信がない場合、文章スキルを学んでいく方法は2パターンあります。ご自分に合った方法を選んでみてくださいね。
- ライターとして働き始め、教えてもらいながら学んでいく
- とりあえず自分でブログを始めて、書きながら学んでいく
ただ、最初に本で文章について学んでおくとブログもライティングも始めやすいです。
わかりやすく参考になった本を次の項目でご紹介しています。
また、お小遣いでも収入を得るためにブログを始める場合は、基本的に有料サービスを使うことを検討してみてください。
趣味や文章の練習のためのブログであれば無料でもかまいませんが、収入に繋げるのであれば、広告や使い勝手、カスタマイズ性などから有料サーバーでWordPressというツールで運用することをオススメします。
無料の場合は、はてなブログか、スターサーバーフリーなどでWordPressで記事を書く方法がベスト。
私はコスパの点からカラフルボックスという有料サーバーを愛用しています。
詳細:コスパ重視ならカラフルボックス一択!他社サーバーとの比較
初心者から上級者にオススメの文章スキルを身につける本
ブログを始める前、私はいろいろな本を読みました。その中でもわかりやすく、参考になった本を2つご紹介します。
- 沈黙のWebライティング(沈黙のWebマーケティング)
- 人を操る禁断の文章術
沈黙のWebライティング
1つ目が「沈黙」シリーズ。
かなり分厚いのですが、ストーリー仕立てになっていて読みやすく、スラスラ読めます。
2冊セットで読むと理解が深まりますが、余裕がない場合は「沈黙のWebライティング」のほうが文章スキルについて書かれているため、そちらのみでもかまいません。
単なる日本語の書き方ではなく、「インターネット上で文章を書くポイント」について書かれています。
人を操る禁断の文章術
執筆者はメンタリストDaiGoさん。人を惹きつける文章を書くためのコツがまとめられています。
WEB文章はもちろん、セールスライティング、職務経歴書、など「制」を身につけることができます。
こちらも語りかけるような文体で頭に入りやすく、各章ごとにきちんとまとめが入っており、わかりやすい内容です。
ライターを目指すならこんな案件は要注意!
ライティングの仕事を探すのであれば、案件数が豊富なのはランサーズかクラウドワークスです。
ランサーズのほうが運営が厳しく、その案件が「適正価格かどうか」の判定がひと目でわかるため、ライティングの求人はランサーズが探しやすいかもしれません。
ただ、クラウドワークスにも優良案件が掲載されることもあるため、どちらも登録しておくと良いですよ。
基本的には、以下のような案件は避けたほうが良いです。
- 1文字1円以下
- テストライティングに報酬が発生しない
ただ、記事の構成案がすでにできあがっており、「本文を執筆するだけで良い」といった案件は1文字1円以下でも割に合うかもしれません。
とはいえ、1文字1円以上の案件はなかなか存在せず、さらにシステム手数料も引かれてしまうため、良い求人には簡単に出会えません。
執筆する記事のテーマや報酬アップがあるかどうか、等他の条件も加味して探してみてください。
まとめ
最後に、ブロガーとライターがオススメなケースを簡単にまとめます。
- ブロガーがオススメなケース
- 自由度重視
- 収入は最悪の場合なくてもいい
- 書きたいテーマが決まっている
- アクセス数や検索キーワードなど分析が得意
- ライターがオススメなケース
- 安定した収入重視
- アクセス数や検索キーワードなどの分析が苦手
文字を書く仕事を行いたい場合、まずは気軽にどちらか始めてみてはいかがでしょうか。
もしくは、先に本でWEBライティングの基礎を学んでみることもオススメです。
ブログ運営は形ができあがってきたときの達成感があります。
一方でライティングは、WEB上に自分の記事が載ることにやりがいを感じます。
どちらの道も「自分の作品が目に見えること」が楽しく、私はライターもブロガーも継続していくつもりです。
今後もライターやブログ運営のコツなどを配信していく予定ですので、よろしければまた足を運んでいただけると幸いです(^^)