
そんな経験、ありませんか?
私は大いにあります…。
私は30代半ばですが、これまで8回引っ越しを経験しました。
上京、入社、転職、といった理由のほか、「現状不満」が原因で引っ越したこともありました。
生活音。
気にならない人はまったく気になりませんが、気になる人は気になりますよね。
私は後者の気になる側です…。
「音が気になるほうが悪い」
「神経質なだけ」
……などと思われがちで、たしかに本人の意識によって変えられる部分もありますが、限界もあります。
なるべくなら近隣の音が聞こえない部屋のほうが良いですよね。
そこで、これまで8回引っ越してきた経験から、「音が気になる人はどんなポイントで家を探せば良いのか?」ということをまとめました。
ベストなのは、このような物件です。
- 隣との壁にしっかりコンクリートが詰まっている
- クッションフロア(歩いても音が響かない)
- 隣と直接面していない間取り
鉄筋コンクリートであっても安心はできませんので、ご注意ください!
音が漏れやすい構造~RCでも安心できない
一般的に、音が漏れやすい構造は以下の順番と言われています。
ですが、私の経験では以下になります。
ひと口で言えば、「壁や床にコンクリートが詰まっているかいないか」が最大のポイントです。
木造や鉄骨造の場合、防音性はまず見込めません。
壁の間に石膏ボードといったボードが入っていますが、防音にはならないと思って間違いありません。
壁を叩くと「ドスドス」「ドンドン」という響くような音がします。
床を歩いても同じように音が響きます。
このように壁や床はスカスカなので、音が響くことは当たり前と言えます。
酷いときは、通常の話し声も聞こえるレベル。
私は一人暮らしの初っ端にそのような木造アパートに住んでしまい、不快な思いをしました。
隣の生活音や声が聞こえることはもちろん、こちらも気を遣わなければなりませんからね…。
一方、きちんとコンクリートが詰まっている場合、叩いても「ペチペチ」という音しかしません。
また、歩いても「ドスドス」という音は響きません。
では「鉄筋コンクリートなら大丈夫なのか」というと、そうとも言い切れません。
鉄筋コンクリートでも隣の声が聞こえる!?
同じ鉄筋コンクリート造と言っても中にコンクリートが詰まっていないケースが多々あります。
隣の壁やマンションの外壁のみコンクリートで、各部屋を仕切る壁は石膏ボード等ということが多いです。
が、これはまだまだマシなケースで、酷い場合鉄筋コンクリートのマンションでも隣との壁も石膏ボード、ということがけっこうあります。
私はこのケースに遭遇しました。
内見の際、壁を叩いて「ドスドス」と音がしたので「アヤシイな」とは感じていたのですが、最上階角部屋だし、隣との部屋の境は収納やキッチンだし大丈夫だろう、と考えてしまっていたんです。
うちは最上階角部屋なのでまだ良いのですが、上の階があったり、両隣に挟まれていたりすると、このようなエセ鉄筋コンクリート(と勝手に呼んでいる)造は悲惨です。
せっかく鉄筋コンクリートのマンションにしたのに鉄骨や木造と変わらない。
なのに家賃は鉄骨や木造よりも高い。
…なんていう虚しい結果に(涙)
知恵袋などを見ていると、鉄筋コンクリートでもいろいろな音が聞こえるようです。
- 話し声・怒鳴り声
- 足音
- テレビの音
- 時計のアラーム音
- スマートフォンのバイブ
- ドアの開閉音・戸棚の開閉音
- イスを引く音
- 物を置く音
- 洗濯機の脱水の音
- 冷蔵庫やエアコン、コタツなどのモーター音
……などなど。
鉄筋コンクリートだと考えて安心せず、内見の際は壁と床をチェックするようにしてください。
不動産屋によっては嫌がられますが、ココは妥協せずしっかり確認してくださいね。
その部屋に住むのはアナタですから!
一般的に、家賃相場より安い鉄筋コンクリート造のマンションは要注意です。
ただ、築年数はあまり関係がありません。
以前住んでいた築30年のマンションには、隣の部屋との間にはしっかりコンクリートが詰まっていました。
一方で、築16年のマンションはほぼ石膏ボードで生活音が響いていました…。
(どちらも家賃相場相応のマンション)
家賃が相場よりも低めであっても、築年数が古いがための安さかもしれませんので、やはり内見の際にしっかり確かめる必要がありそうです。
最上階でも安心じゃない~クッションフロアのススメ
上記に記載したように、最上階角部屋、ワンフロア1世帯、といった物件でも安心はできません。
下の階の音というのも意外に響くからです。
それは木造、鉄骨、コンクリでない鉄筋コンクリート造、いずれも変わりません。
下の階に小さなお子さんがいたり、学生で仲間を集めてドンチャン騒ぎするような人がいたりしたら、なおさら悲惨です…。
ベストなのは、「クッションフロア」です。
歩いてみるとすぐわかるのですが、フローリングに特殊なビニールが詰まっており、フカフカするんです。
私は2回クッションフロアの物件に住んだことがありますが、上の階からの音はゼロで感動しました!
クッションフロアでなくても、きちんとコンクリートが詰まっているようなしっかりした床なら大丈夫です。
内見の際はスリッパではなく、素足で歩いてみることをオススメします。
隣と直面することのない間取り
たとえば上記2つの間取りだと、どちらが良いかはすぐにおわかりいただけますよね。
上の間取りは、隣の部屋と壁が直接面しています。
このような間取りは隣の音が聞こえやすいです。
最悪の場合、普通の話し声が聞こえてしまうことも…。
一方、下の間取りの場合、隣と面している部分はおそらく浴室やキッチンになります。
このように、隣と面しているのが、たとえば…
- 浴室やトイレ
- 収納
- 階段
- キッチン
上記のような設備だと、音は聞こえにくくなります。
とはいえ、鉄骨や木造、石膏ボードタイプの鉄筋コンクリートの場合は、下の階から音が響くこともありますし、設備を超えて隣の部屋から音が聞こえてくる場合もあります。
上下階や隣に住んでいる方にもよるのですけどね…。
まとめ
以上、音が気になる方の物件の選び方をご紹介しました。
音が聞こえにくい部屋のポイントは3つです。
- 隣との壁にしっかりコンクリートが詰まっている
- クッションフロア(歩いても音が響かない)
- 隣と直接面していない間取り
鉄筋コンクリートであっても、隣との壁や床にコンクリートが入っていないようなタイプだと、音は響きやすいので要注意。
内見の際、壁を叩いて「ドスドス」とか「コンコン」とか中が空洞のような音が聞こえたら、音が漏れやすい構造です。
きちんとコンクリが入っていれば、強く叩いても「ペチペチ」としか音がしません。
また、歩く際にはスリッパではなく素足で歩いてみて、ドスドス音が響かないかも確認してください。
必要であれば、何度も内見してもかまわないと思います。
特に賃貸でなく購入するのでしたら、全部屋の壁を叩いてみる、くらいの勢いでも良いかなと。
住居はせっかくリラックスできる空間のはずなのに、隣の音や声に悩まされるのは辛いものです。
妥協せず、部屋を選んでくださいね!