当サイトでは、「在宅ワーク(リモートワーク)専門のキャリアカウンセリング」を行っています。
ただ、ひと口に「カウンセリング」と言っても、ピンと来ない方、敬遠されてしまう方もいるかもしれません。
また、「コーチングとかアドバイスとかとは何が違うの?」という質問もたまにあったりします。
私は、「相談してくださる方の悩みが解決できたり、励みになったりするようなお手伝いをする」ということが大事だと考えているので、違いに細かくこだわっているわけではないのですが、「カウンセリングってなんなの?」と考えている方に、さらっとお伝えできたらと思いこの記事を書きました。
カウンセリングとは?
「カウンセリング」というと、うつ病などの疾患の方、不登校のお子さんなどに対する「心理カウンセリング」を思い浮かべる方が多いかと思います。
ですが、昨今では「キャリアカウンセリング」というサービスも広まりはじめました。
私が資格を取得したのもこの「キャリアカウンセリング」です。
簡単に言うと、「キャリアについて悩んでいる方の話を聞き、その方の道筋を広げる手伝いをする」という内容。
大学のキャリアセンターはもちろん、「マイナビ転職フェア」などのイベントにも「キャリアカウンセラー」によるカウンセリングブースが設置してあることも多いです。
とはいえ、カウンセリングは日本においてまだまだ馴染みの浅いもの。
これまで「カウンセリングを受けたことがある」という方は少ないのではないでしょうか。
ですが、海外では気軽にカウンセリングが利用されているんです。
困ったことがあったらカウンセラーに相談する、というのは当たり前。
子どもが「お母さん、今日ちょっとカウンセリング行ってくるね~」というノリで出かけることもあるそう。
日本でなかなか認知されないのは、「カウンセリングは何か問題がある人が利用するモノ」と認識されてしまっているからかもしれません。
ですが、先の海外の例のように、日常のちょっとしたストレスや問題、将来に対する不安などを解決するためにどしどし利用してほしいな、と思います。
日本だと占いとかセラピストのほうが有名かもしれませんね。
少し脱線してしまいましたが、カウンセリングはひと言で言うと「悩みを抱えている方が自ら解決できるように、話を聴くこと」になります。
カウンセリングとアドバイス、コーチング、コンサルティングの違い
カウンセリングと似た言葉に、アドバイスやコーチング、コンサルティング、などがありますよね。
それぞれはどのように違うのでしょうか。
書籍やインターネット、いろいろなところにさまざまな解説が載っていますが、正しい明確な答えはありません。
一般的な違いをまとめると、以下のようになります。
- カウンセリング:相談者の話を聴くことで、相談者が解決の道を自分で見つける
- アドバイス・コンサルティング:相談者の相談ごとに対して、具体的なアドバイスや解決策を提示する
- コーチング:相談者の目的達成のためにサポートする
カウンセリング
まず「カウンセリング」について、目的や意図はこちらです。
- 相談者の話を聞き
- 相談者の方が自ら発見があったり理解が進んだりして
- 問題に対して行動・対処できるようになること
カウンセリングで大事なのは「傾聴」と言われます。
「傾聴」とは相手の話に耳を傾けてしっかりと聴く、という意味。
カウンセリングの中で質問をしたり、反応を返したりすることによって、相手に「気づき」を促します。
その結果、問題への対処法を見かったり、自己肯定感が高まったり……という結果に繋がります。
カウンセラーから「アドバイス」などは行ないません。
アドバイスやコンサルティング
一方で「アドバイス」や「コンサルティング」は、
- 相談者の話を聞き
- 問題の解決に繋がるような助言をしたり、解決策を提示したりすること
です。
カウンセリングは話を聞くことが主で、アドバイスはほとんどしません。
一方で、「コンサルティング」や「アドバイス」はその名の通り「助言」をします。
その他、相談者や周りの状況を分析したり、情報を提供したり、といったことも含まれます。
コーチング
「コーチング」は、運動の「コーチ」と同じイメージです。
マラソンランナーやフィギュアスケートのコーチ、野球の打撃コーチ、ピッチングコーチなどなど。
コーチはトレーニング方法を指示したり、内容についてアドバイスをしたりしますよね。
「コーチング」も同じです。
- 相談者の目標が実現できるよう
- 具体的な方法を紹介したり、経過をサポートしたりすること
カウンセリング、コンサルティング、コーチングの使い分け
カウンセリング、アドバイス、コンサルティング、コーチング。
いずれも相談者の方の困りごとを解決したり、目標や夢を実現できるサポートをしたりすることは共通しているのですが、使い分けが大切です。
- カウンセリング:相談者の「悩み」や「心配」が深い場合。心理的な要因を抱えている場合
- アドバイス、コンサルティング:相談者の問題が比較的明確な場合。早く結論・結果が求められる場合
- コーチング:相談者のモチベーションが低めの場合。長期的な場合
たとえば、「職場でトラブルがあって退職をしたが、再就職をしたい」という相談のケース。
この場合、「トラブル」とのことなので、相談者の方は心に傷を負ってしまっているかもしれません。
なので、いきなりアドバイスをしたり、再就職に向けてサポートする「コンサルティング」や「コーチング」はふさわしくありません。
しっかりと悩んでいることを聞いたうえで相談に臨まなければ、再就職ができたとしてもまた同じトラブルに巻き込まれてしまうことも。
一方で、モチベーションが高い人に「じっくりと話を聞こう」としても、「もっと的確なアドバイスがほしい」と考えられてしまうかもしれません。
私が考えるベストな方法
このように、ひとくちに「カウンセラー」「コンサルタント」と言っても、相談者の方の性格や悩みによってアプローチ方法を変えるべきではないか、と私は考えています。
そしてカウンセリング寄りが良いのか、コーチングやコンサルティング寄りが良いのか、ということを判断し、その方に合ったアプローチを心掛けています。
※メールやチャットによるカウンセリングは「文章のやり取り」という性質上、どうしてもアドバイスやコーチング寄りになります。
このような理由から、私は「在宅ワークカウンセラー」と名乗ってはいますが、コンサルティングやコーチングの良いところ・特性を取り入れて、相談者の方のサポートができればと考えています。
もしご興味があれば、お気軽にご連絡くださいね(^^)